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野球ニュース
広島・カープの前田智徳の2000本安打のニュース


広島カープ・前田智徳外野手が2000本安打を打ちました。
1日の中日戦の8回ツーアウト満塁で、ないと思われていた
5打席目で右前打を打ち、感動の場面。

 


プロ野球史上36人目の通算2000本安打を達成しました。
これまで前田智徳外野手は右アキレス腱断裂など度重なる怪我
との闘いに苦労してきました。


苦難を乗り越えての地元・広島での大記録達成に、お立ち台で
男泣きに泣いた。

その前田智徳の右手には、しっかりとメモリアルのボールが
握られていた。超満員のスタンドからは豪雨のように快挙を祝う
声援が降り注いでくる。


「あんな歓声の中で打席に入ったのは初めて。最高の形で
打席を回してくれた。打たないわけにはいかなかった」


1点を追う8回1死一、三塁で代打・嶋が左翼に逆転3ラン。
そのままなら9回裏の攻撃はなかった。しかし梵の四球に東出が
左前打、新井が四球…。


打線が粘りに粘って、ついに回ってきた前田智徳の2死満塁の
場面。総立ちの観客、嵐のような「マエダ」コールの中、135
キロ直球を右前へ運んだ。


「とにかく走れるようになりたい。そう思ってできる限りのことを
やってきた」。95年5月23日のヤクルト戦(神宮)、走塁中に
右アキレス腱を断裂。

翌日に緊急手術を受けた前田智徳。
00年7月27日には、今度は痛みのあった左アキレス腱の
滑膜切除手術。「金で買えるなら、足を買いたい…」と話して
いたことも。復帰後も思い描くようなプレーができず、
孤高の天才は苦悩した。


前田智徳は、足への負担を軽減しようとスパイクはミリ単位まで
サイズを計測し、特注のソールを使用。午前4時まで素振りを
行うことも珍しくなかったそう。


そのままバットを抱えて眠り込む夫の姿に、英美夫人は
「はけ口は私だけ」と温かく見守り続けた。

前田智徳は孤高の天才と呼ばれ、ひたすら打撃を磨くことだけを
追求し、取材にもほとんど答えない選手だった。
しかし01年の結婚を機に変わった。素直に胸中を吐露することを
恐れない。リーダーとしての自覚も芽生えた。


「ケガをしてチームの足を引っ張ってきた。こんな選手を応援して
もらって…。きょうという日は一生、忘れることがない」。


前田智徳は故障前、夢見ていた大リーグ移籍は故障によって
断たれました。それでも大きな回り道をしながら、ついに
2000本安打達成。

お立ち台では最後まで笑顔を見せなかった孤高の天才・前田智徳。
これからも孤高の天才と呼ばれ続けるでしょう。


 

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